中高生の矯正治療

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中高生の矯正治療について

中高生の矯正治療について

中学生・高校生、いわゆるティーンとよばれる年代の矯正治療です。
すべての永久歯(親知らずを除く)が生え揃い、骨の成長が完成する前の時期をさします。
成人矯正とほぼ同じですが、成人に比べて矯正のメリットが多いので、小学生の時に矯正治療をせずに歯並びを気にされている方は、できるだけ早く治療を始めることをおすすめします。
学校生活、勉強、出会い、受験、面接、成人式…これから人生のイベントをたくさん迎えるから、輝かしい未来のために今治療を始めませんか?

中高生の治療に関して

姿勢分析

姿勢分析

中高生になると親御さんの知らないところで悪い姿勢を長時間続ける機会が増えることがあり、骨格に歪みが生じてしまうケースが少なくありません。悪い姿勢の例として、頬杖をつく、足を組む、猫背、左右不対称の姿勢、うつぶせ寝などがあげられます。悪い姿勢を続けると骨格や噛み合わせも歪んでしまい、歯並びを悪くさせる原因となります。
当院では治療前の精密検査の際に姿勢分析を行ない、不正咬合の原因を全身から探ります。そしてお子さまご自身にも自覚していただくことで不正咬合を誘発する悪い習慣を改めていただき、歯並びだけでなく骨格全体までバランスのとれた健やかな状態となるよう導きます。

デジタル咬合器

デジタル咬合器

噛み合わせを精密に記録・分析するために、矯正治療前と治療後にデジタル咬合器による検査を行なっています。
顎の動き、噛み合わせの分析だけでなく、歯牙移動のシミュレーション、ブラケットの配置など、治療計画の立案にも役立ちます。そのため治療前にシミュレーションすることで、治療がどのように進み、噛み合わせがどう変化していくかを把握したうえで治療をスタートできます。また治療完了時にデジタル咬合器で測定することで、従来の視診のみと比べて、装置をとりはずすタイミングも適正に決めることができます。

唾液検査

唾液検査
位相差顕微鏡で菌がうごめいている様子です。

矯正治療中は、矯正装置を付けていることで唾液の循環が悪くなったり歯磨きがしにくくなったりすることから、虫歯などのリスクが増える可能性があります。
ですから矯正治療中も効果的に虫歯や歯周病を予防できるよう、当院では治療前に唾液検査を行なっています。
患者さまの唾液を調べることで、唾液の分泌量や酸性度、酸を中和する力(緩衝能)、口腔内に存在する虫歯菌や歯周病菌の数などを調べ、その人がどんなリスクを持っているのか把握し、適切に予防する方法を知ることができます。

小児矯正との違い
(Ⅰ期治療とⅡ期治療)

治療内容は「準備」と「仕上げ」で大幅に異なります。 それぞれの治療の開始時期の目安は「永久歯が揃っているかどうか」ですが、実際には診察とカウンセリングを経て、医師と相談して決定します。

小児矯正(Ⅰ期治療・準備矯正)
=歯並びの土台作り

小児矯正(Ⅰ期治療・準備矯正)=歯並びの土台作り

一般的に歯が生え始める3歳~、あるいは乳歯と永久歯が混在する小学生の時期に行ないます。毎年身長がぐんぐん伸びて、歯並びもどんどん変わっていきます。小児矯正では、歯というより、歯を並べる土台(顎骨)の形を整える治療がメインとなります。

中高生の矯正(Ⅱ期治療・本格矯正)
=仕上げの矯正

中高生の矯正(Ⅱ期治療・本格矯正)=仕上げの矯正

永久歯が生え揃ってから行なう治療です。発達の早い子は、小学校高学年からスタートすることもあります。
すでにある、現在の土台(顎骨)の形を生かして、その上に歯をきれいに並べていく治療がメインとなります。
顎骨の形はおおよそ完成していますが、まだ多少は微調整が可能な場合があります。
成人矯正と治療内容はほぼ同じですが、組織が柔軟なので歯が動きやすく、治療が短期で進みやすいという利点があります。

中高生の時に矯正治療をするメリット

成人向けの矯正装置を使えるほか、大人よりも柔軟に歯を動かしやすく、歯肉が下がるなど矯正治療の副作用が出にくいなどメリットがたくさんあります。
同じティーンであってに、18歳よりは13歳と、できるだけ低年齢のうちに治療を開始した方が、メリットが得られやすくなる傾向があります。

中高生の矯正治療のメリット

  • 組織が柔軟で歯を動かしやすく、治療が短期間で済む
  • 骨格が完成する前なので、発達の歪みを抑えることができる
  • 矯正治療の副作用(歯根吸収・歯肉の退縮など)が起こりにくい
  • 小学生に比べて自分を律することができるので、医師の指導通りに自宅ケアを続けられる
  • 健康な噛み合わせと美しい歯並びを早めに手に入れて、自信を持って将来のライフイベントを迎えられる
  • コンプレックスが解消し、笑顔に自信が持てることで、円滑なコミュニケーションの助けとなる

中高生の矯正の治療方法

小学生のように大幅に顎骨の形が変わることはないので、歯1本1本を動かして、きれいに並べていくという治療がメインとなります。

装置について

矯正をためらう
中高生の声にお応えします

歯並びが気になるけど、矯正治療はためらう…そんな中高生からよく寄せられる声です。
最近は治療技術が進歩して、多くの選択肢から選べるようになりました。

外見が気になる時期、目立つ矯正装置を付けるのはイヤ

外見が気になる時期、目立つ矯正装置を付けるのはイヤ

中高生はおしゃれに目覚め、自分の外見や、友達・異性の目線が気になる時期と重なります。ですから、歯並びは治したいけど、装置はつけたくない方は少なくありません。
しかし、思春期に不正咬合をそのまま放置して、後で大人になってから矯正すればよかったと悔やんでいる方もたくさんいます。
中高生であれば、成人矯正に比べて短期間で治療が完了します。
また最近は歯の裏側に付ける矯正や、マウスピース型の矯正装置もあるので、矯正していることをほとんど気づかれずに治療を続けることも可能です。
逆に芸能人のように、カラーゴムなどでブラケットにおしゃれをして、矯正装置をファッション感覚で楽しんでいる方もいます。
一度、矯正歯科医院へ来院して、自分の納得がいく矯正方法があるか、歯科医師に相談してみませんか?

部活をやっているので、矯正装置を付けると邪魔になるのですが

部活をやっているので、矯正装置を付けると邪魔になるのですが

吹奏楽で演奏をする、激しくぶつかるスポーツをしている、発表会やオーディションがある…
部活などで毎日活躍している中高生は多いですね。
表側の装置は影響が出る場合があるので、内容に応じて、適した治療法をご提案させていただきます。
カウンセリングの際にご相談ください。

管楽器の演奏

ブラケットを装着したままでも演奏可能です。最初は慣れなくても、数か月程度で慣れてしまうことが多いようです。特に演奏初心者であれば、ブラケットを付けたままの演奏に、より慣れやすいといえます。ただし、演奏に習熟した方ですと、微妙な違和感が演奏に影響を及ぼすことはあります。プロとして演奏している、大事な大会を控えている、などの場合は、医師にご相談ください。
木管楽器より金管楽器の方が、影響が出やすいと言われていますが、感じ方には個人差もあります。

格闘技などの接触が激しいスポーツ

表側の矯正装置の場合、唇の内部で装置が押しあたって、痛みや出血が起こる可能性があります。装置の上からガードするマウスピースを使ったり、最初からマウスピース型の矯正装置を選ぶなどの選択肢があります。実際にはご相談ください。

発表会やオーディション

海外では中高生が歯の表面に矯正装置を付けている姿は一般的ですが、もし気になるようであれば、裏側の矯正装置や取り外し可能なマウスピース型の装置を検討されるとよいかもしれません。

受験を控えているので、矯正治療でペースが乱れると困ります

受験を控えているので、矯正治療でペースが乱れると困ります

矯正治療を進めるうえで、抜歯や痛みが出る、装置に慣れるまで時間がかかる、などの経過が、矯正治療の開始初期に必要なケースがあります。受験などの大事なシーンを控えている場合、これを避けた治療計画を立てることもできますので、まずは一度お早めにご相談ください。

中高生の矯正治療の料金

初診・治療計画
相談料 初診相談・カウンセリング 0円
セカンドオピニオン 0円
精密検査料 レントゲン・咬合検査など 25,000円
診断料 診断・治療計画の立案 25,000円
治療
表側の装置(ラビアル) 上下顎の矯正 600,000~900,000円
部分矯正 100,000~300,000円

※相談料・セカンドオピニオンの料金はいただきません。
※価格はすべて税抜です。
※治療費には、通院ごとの調整料・保定装置の料金も含まれます。

当院はトータルフィーシステム(総額制)を採用しています

最初から最後まで提示した治療費のみ。明朗会計で追加料金はいただきませんので安心して治療を続けられます。

矯正治療中の処置料金と、矯正治療終了後2年間の処置料金は無料です。

・矯正治療費には、矯正装置の料金のほか、毎回の処置料金、治療終了時の保定装置などの料金が含まれています。
・ミニスクリュー(MIA)やその他の固定装置の追加料金をいただきません。
・毎回のクリーニング(PMTC)とフッ素塗布の料金はいただきません。